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乗り換えでつまずくのは「手続き」より「準備不足」
格安SIMへの乗り換えは、いまはオンラインで完結し、手続き自体は難しくありません。それでも「思ったより手間取った」「先に知っておけばよかった」という声が多いのは、申し込む前の準備で見落としがあるからです。この記事では、乗り換えに必要なものと手順を整理したうえで、手続きの段階でつまずきやすい点と対策をまとめます。ちなみにわが家が実際に乗り換えたときの作業時間は、1時間ほどでした。身構えるほどの作業ではありません。
※乗り換えた結果いくら下がったのかはスマホ代月12,000円→約5,000円|格安SIM乗り換え全記録に、複数回線の組み方は格安SIM3回線の使い分けにまとめています。この記事は手続きの準備に絞って解説します。
乗り換えに必要なもの(申し込み前チェックリスト)
一般的に、申し込みの前に次のものを用意しておくと手続きが止まりません。
- 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど。契約者名義と住所が最新かを確認します
- 支払い方法:多くの事業者はクレジットカードが基本です。口座振替に対応しているかは事業者によって異なります
- メールアドレス:キャリアメール以外のもの(Gmailなど)。申し込みの連絡先に使います
- MNPの準備:他社から番号をそのまま移す場合に必要です(詳しくは次項)
- 使う端末の対応確認:SIMロック解除の要否、対応する通信バンド、eSIMに対応しているか
- Wi-Fi環境:開通作業やSIMの設定でデータ通信が一時的に使えなくなる場面に備えます
特に見落とされやすいのが支払い方法と端末の対応です。契約したいプランが決まっていても、この2つが合わないと申し込みが進みません。
わが家の場合、乗り換え前に調べておいたのは初期費用と毎月の料金でした。ここを把握しておけば、乗り換えるかどうかの判断そのものは難しくありません。
一方で、事前に確認しておけばよかったと感じたのが手続きの受付時間です。申し込みや開通手続きには受付時間が決まっている場合があり、「今日中に終わらせよう」と思っても、時間帯によっては翌日に持ち越しになることがあります。作業を始める前に、その日のうちにどこまで進められるかを確認しておくと、段取りよく進められます。
MNP(電話番号をそのまま使う)の手続き
いまの電話番号を引き継ぐ場合はMNPの手続きが必要です。以前は「MNP予約番号」を取得してから申し込む方式が一般的でしたが、現在は対応している事業者どうしであれば、予約番号なしで手続きできる仕組み(MNPワンストップ)もあります。
- ワンストップに対応している場合:乗り換え先での申し込み時に、そのまま手続きが進みます
- 対応していない場合:現在の契約先で予約番号を取得します。有効期限があるため、取得したら早めに申し込むのが安全です
どちらの方式になるかは、乗り換え元と乗り換え先の組み合わせによって変わります。申し込む前に、各社の公式サイトで対応状況を確認しておくと確実です。
乗り換えの手順(一般的な流れ)
- 使う端末が乗り換え先で使えるかを確認する(対応バンド・SIMロック・eSIM対応)
- キャリアメールに紐づいているサービスを洗い出し、別のアドレスに変更しておく
- 必要なもの(本人確認書類・支払い方法)を手元に用意する
- MNPの手続き方法を確認する(ワンストップか予約番号か)
- 申し込む。eSIMなら最短即日、物理SIMなら郵送を待つ
- SIMが届いたら(またはeSIMを受け取ったら)開通手続きと初期設定を行う
- 通信・通話ができるかを確認し、必要なアプリを設定する
この中で時間がかかるのは2番と5番です。特にアカウントのメールアドレス変更は数が多いと骨が折れるので、申し込みより先に着手しておくと当日が楽になります。
手続きでつまずきやすい点と対策
① eSIMは「設定できたのか分からない」のがつまずきどころ
最近はeSIM(本体に組み込まれたSIM)に対応する事業者が増え、SIMカードの到着を待たずに即日で開通できるようになりました。便利な一方で、作業がすべて画面の中で完結するぶん、進み具合が見えにくいという難しさがあります。
実際、手続きの中でいちばん戸惑ったのがeSIMのプロファイルのダウンロードでした。物理SIMなら「カードを挿す」という分かりやすい作業がありますが、eSIMはすべて画面上の操作です。そのため、プロファイルのダウンロードが正しく完了しているのか、まだなのかが分かりにくく、仕組み自体を理解するまでに少し時間がかかりました。
結論から言えば、手順どおりに進めていれば問題なく設定できます。ただ初めてのときは「これで合っているのか」という不安がつきまとうので、画面の表示をひとつずつ確認しながら、焦らず進めるのがコツです。回線の状態は端末の設定画面から確認できるので、不安になったらそこを見れば、いま自分がどの段階にいるのかを把握できます。
② 端末が対応していなかった
手持ちの端末をそのまま使う場合、対応する通信バンドが合わないと電波をつかみにくくなることがあります。またキャリアで購入した端末はSIMロックの解除が必要な場合があります。乗り換え先の公式サイトに動作確認済み端末の一覧があるので、機種名で調べておくのが確実です。
③ 開通のタイミングで使えない時間ができる
回線が切り替わる前後は、一時的に通信や通話ができない時間が生じることがあります。平日の日中に連絡が取れないと困る場合は、時間に余裕のある日に作業するのが無難です。Wi-Fiがある環境で行えば、切り替え中もインターネットは使えます。
④ キャリアメールに紐づくアカウントが残っていた
キャリアメールは、乗り換えると原則使えなくなります(有料で継続できる場合もあります)。問題はそのアドレスをログインIDやパスワード再設定用に登録しているサービスです。先に変更しておかないと、後から手が出せなくなることがあります。ネットショップ、金融機関、公共料金の明細など、心当たりのあるものを洗い出しておきましょう。
ちなみにわが家は、キャリアメールを元々ほとんど使っていなかったため、移行で困ることはありませんでした。ここは人によって作業量が大きく変わる部分で、登録先が多い方ほど早めに着手しておく価値があります。
⑤ 端末の残債や解約のタイミングを見落としていた
端末を分割で購入している場合、乗り換え後も支払いは残ります。また、契約更新月以外の解約で費用が発生する契約もあります。いま何にいくら払っているかを、乗り換え前に明細で確認しておくと安心です。
⑥ 家族間通話やキャリア決済が使えなくなった
大手キャリアの家族間通話無料や、キャリア決済(通信料と合算する支払い)は、乗り換えると使えなくなることがあります。これらを日常的に使っている場合は、代わりの手段を先に決めておくと困りません。通話は無料通話アプリや通話定額オプション、支払いはクレジットカードなどが代替になります。
なお、格安SIMそのものの弱点(昼の時間帯の速度低下、サポートが基本オンラインなど)については、格安SIM乗り換え全記録で実際に感じたことをまとめています。
実際にかかった時間は1時間ほどでした
実際の作業は、休日の落ち着いた時間にまとめて行いました。かかった時間は1時間ほどです。
「乗り換えは面倒そう」と身構えていましたが、事前に料金や必要なものを調べておけば、実際の作業自体はそれほど時間がかかりません。休日の午前中など、まとまった時間が1時間取れるタイミングを見つけて、一気に済ませてしまうのがおすすめです。
乗り換え後にやっておきたいこと
- 通話・データ通信・SMSが正常に使えるか確認する
- 以前の契約が解約されているか、請求が止まっているかを確認する
- 家計簿や固定費の一覧を更新する(削減額を把握しておくと効果が見えます)
固定費は一度見直すと効果が続きます。実際にどれくらい変わったかは、固定費見直しで月2万円超を削減した実体験にまとめています。
乗り換え先が決まっていない場合
主回線に安定性を求めるなら、ドコモ回線をそのまま使えるahamoのように、手続きがオンラインで完結してプランがシンプルな選択肢もあります。筆者は利用していないため使用感は書けませんが、料金体系が分かりやすいぶん、乗り換え後の見通しが立てやすいのは利点です。料金や提供条件は変更されることがあるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。
データ量を多く使う場合の選択肢としては楽天モバイルもあります。料金プランの詳細と注意点は楽天モバイルは本当にお得?料金プランとメリット・デメリットに整理しています。
まとめ|準備さえ済ませれば、手続きは難しくない
格安SIMへの乗り換えでつまずく原因の多くは、手続きそのものではなく事前の確認漏れです。端末が使えるか、支払い方法が合うか、キャリアメールに紐づくサービスはないか——この3つを先に片づけておけば、申し込みから開通までは驚くほどあっさり終わります。まずは手持ちの端末が乗り換え先で使えるかを調べるところから始めてみてください。
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